みなさんこんにちは。
Graging Toolsです。
このブログでは、革の魅力やお役立ち情報、革製品についてぜひ知っていただきたいことをお伝えしています。
みなさんは革のカバンを選ぶ時、どんな点を重視しますか?
デザイン、色、耐久性、機能性、あるいは品の良さ、持ちやすさなど基準は人それぞれ。
例えば革のカバンの場合はどうでしょう。
上記のような選択肢に加え、知っておくと良い、ぜひチェックして欲しいポイントがあるのです。
そこで今回は、革職人が教える、革カバンを選ぶ際のヒントをご紹介します。
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フォーマルなハンドバックは、オールマイティな場面で使えるよう、ぜひ上質な革カバンを1つ持っておきたいところ。
公的なマナーに左右されないためにもシンプルなものがBESTです。
紋様が出る爬虫類の革や、光沢があるもの、金具が目立つものは基本的に避けるべき。
色は、やはり和洋どちらにも合わせやすい黒が無難です。
チェックポイントは以下の通り。
①容量
②芯の有無
③底の縫製
①フォーマルバッグは収納に限りがあるので、容量以上のものを過度に入れると型崩れの原因に。
自分が持つ必要最低限のものが入るかチェックをしてみてください。
②外側の革は柔らかいものが多いです。
その奥に芯があれば耐久性が高くなります。
芯の有無を確かめましょう。
③底の角は一番傷めやすい場所。
縫製がしっかりしているか確認してください。
柔らかい底は型崩れを起こしやすいのである程度硬いものが好ましいです。
朝の出勤からアフター5まで。
働く人にとっては毎日使うビジネスバッグ。
常に持ち歩くものは何か、A4サイズの書類は入るか、女性ならポーチや小さな水筒などが入るか収納力もおさえておきたいところですよね。
先に使い方のイメージを持って選びましょう。
チェックポイントは以下の通り。
①仕切りの数
②手ひもの柔らかさ
③ファスナーの滑らかさ
①A4サイズの書類を収納できる仕切りになっているかどうかはビジネスバッグの最重要ポイント。
仕切りの数も大切ですが、貴重品の安全面を考えてファスナーが付いているものを選ぶと安心です。
②ビジネスバッグは長時間持つものなので、手ひもがしっくり馴染むものがBEST。
実際持ってみて相性を確かめたいですね。
③ファスナーの取り付け方は特に要チェック。なるべく平らで直線が続くように取り付けられているものを選ぶべき。
ファスナー面が波打っていたり、ラインが蛇行していると引っ掛かりが生じ、革カバンの損傷につながります。
ちょっとした外出から休日ランチ、旅行の際のサブバッグなどに使えるのが小さめのカバン。
最近のトレンドでは、遊び心のあるキューブ型や筒型に人気が集まっているとか。
持ち手が2WAYのバッグも重宝しますよね。
デザイン先行で選びがちなプライベートバッグですが、以下の点をチェックしておくと長く愛せますよ。
①重さ
②色移りしないもの
③金具の場所
①一般的に女性が持つバッグは1kgを超えると重く感じると言われています。
女性が持つなら600~800gが軽く感じて持てる重さ。
荷物を入れた時のことも鑑みて、重さをチェックしておいくと良いですよ。
②ショルダーバッグや、斜めがけで使うバッグなどは色移りが気になるところ。
色選びにも関係してきますので、自分が普段よく着る色とバッグの色の相性を見極めておきましょう。
③金具の場所も実際手にとって確認したいポイントです。
擦れて服を傷つけてしまようでは、せっかくのおしゃれが台無しです。
革のアタッシュケースはビジネスバッグの中でも存在感あるカバンの一つ。
薄いものから、出張旅行に使える大型のものまで幅広くあります。
チェックすべきは、物を入れた際に安定して立っているかどうか。
それに以下の点も要チェックです。
①ハンドル
②金具の開閉
③底部の縫製
①ハンドルは丈夫で持ちやすいものがBEST。
また、ハンドルの付け根が左右対称であるか確認しましょう。
②アタッシュケースの金具は開閉が多く、頑丈さが求められます。
スムーズに開け閉めできるか、革との繋ぎ目はしっかりしているかをチェック。
③アタッシュケースは床に置く機会が多いカバンです。
底部が痛みやすいため、縫製の頑丈な物を選びましょう。
ダレスバッグは、開口部が口枠式で大きく開き、側面が山形のフォルムをしたバッグのこと。
別名ドクターバッグとも呼ばれています。
書類をたくさん持ち歩くことができるため、アタッシュケースにならんでビジネスシーンによく登場します。
ダレスバッグを選ぶ際も、アタッシュケースと同様のチェックをしてみてください。
「トート」とは、「運搬」という意味。
その名の通りたくさんの物を運ぶのにちょうど良いのがトートバッグ。
最近は、トートバッグをビジネスバッグ代わりに持ち歩く人が多いですよね。
以下の点をチェックしてみてください。
①手ひも
②柔らかさ
①トートバッグの手ひもは重量に耐えうる頑丈な物を選んでください。
肩にかけるシーンもあるため、手ひもと本体の繋ぎ目の丈夫さも確認事項です。
②どんどん物を放り込んでしまいがちなトートバッグ。
ある程度しなやかさのあるものが好まれます。
とは言え、入れ過ぎには注意してくださいね。
ついこの間まで超ミニサイズのバッグが流行っていましたね。
最近ではもう少し容量のあるショルダーバッグも見かけます。
基本的なミニショルダーバッグ選びのポイントは、シーン別でお伝えした、プライベートのパートと同様です。
自分の荷物量の把握と服を傷めないデザインが重要です。
革製品としてのミニショルダーで付け加えるべきポイントは、やはり縫製の正確さです。
雑な縫い目はヨレを生み出して、革を傷つける要因になります。
革カバン選びのポイントを、シーン別、種類別にざっとあげてみました。
基本的にどのカバンにもいえる重要ポイントは3つ。
下置きをするカバンであれば、立ち姿の安定性をチェックしてください。
負荷のかかり具合が均一であれば型崩れが起きにくいからです。
手持ちカバンなら手ひもやハンドル部分の頑丈さがポイント。
あとは縫い目がしっかりしているかどうか。
糸が浮き沈みせず均等な間隔で縫われているカバンほど美しくて丈夫です。
最後に、内側の縫い目の確認も要チェックですよ。
ぜひ自分にぴったりの革カバン選びのポイントとして役立ててくださいね。